Les Sang et Or

Jリーグ名古屋グランパスサポの日記です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

ドーピング報道に思う

川崎の我那覇がニンニク注射でドーピング禁止規程違反と報道されている。

我那覇が試合出場自粛 栄養剤注射で薬物規定違反

Jリーグ1部(J1)川崎は25日、日本代表FW我那覇和樹(26)が医療行為との認定なしに栄養剤注射を受け、Jリーグのドーピング(薬物使用)禁止規定に違反していたことを明らかにした。Jリーグによる処分が決まるまで、我那覇に試合出場を自粛させる。25日のアジア・チャンピオンズリーグの全南(韓国)戦も欠場させた。
川崎によると、我那覇は23日の練習後にチームドクターから「ニンニク注射」と呼ばれる禁止薬物ではない栄養剤注射を受けた。しかしJリーグは今季から世界反ドーピング機関(WADA)に従って規定を改正し、正当な医療行為を除き静脈注射を禁止していた。
Jリーグの羽生英之事務局長は「禁止薬物を投与したわけではないので悪意はないと思う。しかし再三いろんな場で規定改正について説明してきただけに残念」と述べた。クラブ、チームドクター、我那覇らに事情聴取し、5月上旬にも処分を決める見通しを示した。
Jリーグでは過去にドーピング検査で陽性反応が出たことはない。しかし禁止薬物を含んだ風邪薬を服用したことが分かった選手が事前に試合登録から外れた例はある。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20070425-00000033-kyodo_sp-spo.html


甘い認識が背景に ドーピング禁止規定違反

今回のドーピング禁止規定違反の背景には、我那覇本人とチームドクターのドーピング禁止規定に対する甘い認識が背景にあった。
23日の練習後に、チームドクターは風邪気味だった我那覇に疲労回復の効果があるとされる「ニンニク注射」を処方した。この注射そのものは禁止薬物を含んでいない。「正当な医療行為をのぞいて、静脈注射は禁止する」と規定を改めたJリーグによると、事前に申告していれば正当な医療行為と認められた可能性はあった。
だが川崎側の説明によると、我那覇は規定が改正されていたこと自体を知らなかった。チームドクターは事後に申告すれば正当な医療行為として認められると理解していたという。
ドーピング禁止規定は出場資格にかかわる重要な規定だけに、理解が不十分だったでは済まされない。お粗末な1件だった。 

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20070425-00000040-kyodo_sp-spo.html


どうやら我那覇は禁止薬物を注射したわけではなく,静脈注射を受けたという行為が規程違反とされているようだ。
しかし,ドーピング禁止規程が改正されていたとはついぞ知らなかった。
改正されたことってニュースになったっけか?
どうして事件になってからはじめて報道するんだろうマスコミは・・・

ちなみに去年のJリーグのドーピング禁止規程はこれ(PDF)である。
※この際,Jリーグに強く苦言を呈したい。
規程に重要な改正がなされているというのに,
公式サイトhttp://www.j-league.or.jp/aboutj/にそれをアップしていないというのは一体ぜんたいどういう了見だ?
リーグとして公に果たすべき周知徹底義務を著しく怠ってはいないか?
どう考えても担当者の怠慢としか思えないぞ※

【追記】07.04.27
今再度Jリーグ公式チェックしたら,ちゃっかり2007年の規程がアップされてやがりました。
当局の迅速な対応に感謝します(笑

さて,去年までのJリーグにおいては,
この規程の第2条(ドーピングの定義)によって,
ドーピングとは,所定の手続に従い選手から採取した尿を分析した結果,FIFAが定める禁止物質が検出され,陽性と診断されたことをいうとされており,
今回問題となった,「正当な医療行為でない静脈注射」という行為そのものはドーピングには該当しなかったのである。

他方,
世界の反ドーピング監視の元締めである,世界アンチ・ドーピング機構(World Anti-Doping Agency,略称WADA,※「世界反ドーピング機関」という訳語もあるようだが,ここではこの呼称を用いる)の定める,「世界アンチ・ドーピング規程」の
2007年禁止リスト国際基準」においては(※出典は(財)日本アンチ・ドーピング機構のサイト),
禁止物質の外に「禁止方法」として,
>M1.酸素運搬能の強化(例:血液ドーピング)
>M2.化学的・物理的操作 
>M3.遺伝子ドーピング
という行為そのものが禁止されていて,
今回問題となった正当な医療行為でない静脈内注入は,
このうちの「M2.化学的・物理的操作」において禁止されていた。

一体何故これがだめなのか?
M2を読んでみる。
まず

a. ドーピングコントロールで採取された検体の完全性及び有効性を改ざん又は改ざんしようとすることは禁止される。これらにはカテーテルの使用,尿のすり替え,尿の改変などが含まれるが,これらに限定されるものではない。

とあり,
その次に

b. 正当な医療行為を除き,静脈内注入は禁止される。

とある。
すなわち,この項目は,総合すれば,我々が一般に「ドーピング」という言葉を聞いてイメージする禁止薬物の摂取ではなく,
化学的・物理的操作によってドーピングを隠蔽することができてしまう行為自体を一般的に禁止して,隠蔽工作を防ぐという趣旨と解される。
いわば「怪しく思われるようなことをしたら,たとえドーピングしていなくても,そのことだけで処罰」というかなり予防的な規程なのである。
そして,「正当な医療行為でない静脈内注入」は,ドーピングを隠蔽する化学的・物理的操作として,カテーテル使用や尿のすり替えなどと同様に,禁止行為の一つにあがっているのである。
この点,2005年禁止リスト国際基準においては,「具体例として点滴静注,カテーテルの使用,尿のすり替えなどがあげられる」と一列で記載されている。

※ここで不思議なのは,静脈内に何を注入するかはここで問題とされていない点である。
生理食塩水を入れることによる尿の希釈という手はしばしば聞くのだが。
素人考えだが,仮に隠蔽行為としての静脈内注入を防ぐのであれば,注入を禁止するのはドーピングを隠蔽しうる物質に限定すべきではないのだろうか・・・?これではいくらなんでも網を広げすぎに思えるのだが・・・※

実は,世界のサッカーの総元締FIFAは長年WADAに対しては反発しており,両者の反目を理由にアテネ五輪の種目からサッカーがなくなるのではないかとの噂すらあったほどである。
FIFAが反発していた主な理由は,WADAがドーピング初犯の選手に対しても一律に2年間の出場停止を科すという非常に重い規程を置いていたからであるが,
昨2006年6月,とうとう両者は合意に達し,FIFAはWADAの統一基準を受け容れることになったのである。
Jリーグのドーピング禁止規程改正はその影響下にあり,従来存在しなかった「禁止行為」の規定が新たに設けられた,ということのようである。

さて,今回の我那覇の事件である。
ニンニク注射というのは,かの,平石クリニックの平石貴久ドクター開発による栄養剤注射で(参考サイト),
禁止薬物が含まれていないことからドーピングにもひっかからず(実はそうではない可能性もあることが今回明らかになったのだが),プロ野球の清原やハンマー投げの室伏も愛用と,スポーツ界の一部では非常に有名な注射である。

報道によれば,我那覇は風邪気味だったためにチームドクターからこの注射を受けたのだという。

疑問である。
果たしてこれが「正当な医療行為」でなくて何だというのか。
その「正当な医療行為」性を判断するのは一体誰なのか。
しかもだ。
>Jリーグによると、事前に申告していれば正当な医療行為と認められた可能性はあった。
というのだ。
「正当な医療行為」かどうかが,事前申告であれば認められる可能性もあって,事後申告であれば一切ダメというのは一体どういう運用なのか。
そこで,「これであれば正当だからいいですよ」と判断できる奴は一体Jリーグ事務局の中の誰なのか。
なぜ事後申告であれば「正当な医療行為」性を判断することができないのか。
他の競技でも,この点についてこのような杓子定規な運用が採られているのか。

激しく疑問である。

Jリーグは今回の事件について,以上のような点についての説明責任を果たすべきである。

無知なチームドクターがいるのは川崎だけとは限らないのだから。

スポンサーサイト
  1. 2007/04/26(木) 14:56:49|
  2. サッカー
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:10
<<J1第8節 柏戦0-2 | ホーム | J1第7節 神戸戦2ー0>>

コメント

今回の事件は一目見て川崎の不手際のように見えてしまいますが、内奥にあるJリーグの落ち度を見過ごしてはいけませんね。

ドーピング規定の改正なんて当然、大多数のサポもマスコミも知りもしない(笑)。
そして他競技団体も果たして…

これは当然サッカーだけでなく全ての競技団体にかかわる問題かと?

  1. 2007/04/26(木) 21:53:33 |
  2. URL |
  3. クロゴマ #wtcrA5jo
  4. [ 編集]

我那覇や川崎のチームドクターが不用意だったことは批判されるに値するとは思いますが、
ご指摘の通り不明瞭な部分が多すぎますね。

ドーピングという行為は絶対いけないものだし、それを規制する規則はあって然るべきですが、
その規則を運用する側が規則に振り回されてしまっている気がします。

何のためにその規則があるかといえばドーピングを無くすためであって、
罰するためではないと思います。
そういう精神が今回のニュースからは感じられませんね・・・。
  1. 2007/04/26(木) 22:53:38 |
  2. URL |
  3. blaze #xNmdTEHo
  4. [ 編集]

恐れ入ります。訂正させてください!

※川崎の不手際→川崎だけの不手際
  1. 2007/04/26(木) 22:57:12 |
  2. URL |
  3. クロゴマ #wtcrA5jo
  4. [ 編集]

??
チェアマンは各クラブにきちんと通達していたって言ってるじゃん。
「マスコミで報じられなかったので知りませんでした」じゃ、小学生の言い訳で、プロのやることじゃあないでしょ。
サッカーはFIFAの権力が強大なので、最近まで勝手にWADAの規定を無視して、独自のドーピングルールでやってきただけ。だからR・ファーディナンドがドーピングテストを受けなかったり、ムトゥがコカイン陽性反応がでても、WADAに準じれば競技資格の永久停止だったのに、有期の軽い停止処分で済ました。
 陸上はじめ他の競技では、ドーピングルールはすべてWADAが基準。
 未だにWADAを無視しているのは、MLBとかアメリカのプロスポーツぐらい。
  1. 2007/04/27(金) 18:14:34 |
  2. URL |
  3. 通りすがり #-
  4. [ 編集]

何を持って「正当な医療行為」とするか?が不明瞭なのは各チームの対処が難しい所ですね、

問題はACLに参加しているチームで、記事に成ったからじゃないかと思うのですがどうでしょうか?
他所から難癖を付けられて変な処分を食らったりしたらそれこそ本末転倒ですし。
新聞記事の書き方は気に食わない部分も有りますがJFAにしてみれば”身内”に厳しい採決をしたって事ではないかと。
協会には言いたい事は山程有るのは皆同じだと思うのですが(笑)これに関しては仕方無いのかな?
  1. 2007/04/27(金) 20:56:13 |
  2. URL |
  3. 瓦斯サポ #NTJgKIh6
  4. [ 編集]

結局ね、ドーピングについての理解・意識が浅薄なように思えるんですよね。
今回アップされた2007年版ドーピング禁止規程を開いてみると、ドーピングの定義についてはFIFA及びWADAと同一だってんですよ。
じゃあ、FIFAとWADAの規程を見なきゃ何がドーピングかはわからんではないか。にもかかわらず、Jリーグ公式のどこを探してもWADAの規程はおろかFIFAの規程もないし、リンクも張ってない。
これでJリーグが禁止する物質・方法について適切に告知しているといえるのか。

で、問題となった、正当な医療行為でない静脈内注入にしても、一連の報道を見る限り、それがなぜ禁止されるのに至ったのかをリーグ側が説明している様子はない。
単に、今年からWADAと同一基準にしました、静脈内注入禁止ですというだけなのではなかろうか。WADAが一体どういう目的で静脈内注入を一般的に禁じているのか、その立法趣旨をリーグはちゃんと理解しているのか。そのうえで、各チームに通達しているのか。
なぜ事前の申告であれば、正当な医療行為であるとの認定ができるのか、なぜ事後申告であれば認定ができないのか。
その峻別についての合理的な説明はなされているのか。
そういった疑問は今もなお払拭できないままです…

以上、傷心の日立台からでした(笑)
  1. 2007/04/28(土) 23:50:36 |
  2. URL |
  3. astin #t1xMek0c
  4. [ 編集]

我那覇よ真実を語れ

今回なぜドクターは注射を打ったのか
本当の理由がドクターからの声明文として出ていない(医師法で守秘義務が課せられているから言えない)し、我那覇がそのときどんな状況、病状だったのか本人の口からは明らかにされていない。

またブログ主のおっしゃるように正当な医療行為として認められるかどうかは誰がどのようにして決めるのか疑問である、もし認められない行為なら、それは医療法違反ということになる。(=傷害罪)
それならドーピング委員会どころの話ではなく、医道審議会にかけられるべき問題ではないのか。

日本のチームドクターがチームの勝利のために
自らドーピングまがいのことをするとは思えない
何のメリットもないからだ。
改正されたルールも知らない訳がない
チームドクターなんてドーピングに関してはチーム内では最高の責任を持つものである。

今回は只「正当な医療行為」だと信じて行ったはずだ。静脈注射(実際は補液目的の点滴だった)が
必要な状態だったのだろう、なぜかこのことが明らかにされていない。

真実が曲げられ、隠されているとしか思えない。
  1. 2007/05/09(水) 00:41:57 |
  2. URL |
  3. ある医師 #-
  4. [ 編集]

>ある医師さん

コメントありがとうございます。
こういう現場サイドからのご意見を待っておりました。
折しもチームドクター31人連名での抗議がリーグに届き,
まさにこの「正当な医療行為」だったかどうかという点を
指摘しているようです。
  1. 2007/05/21(月) 11:07:30 |
  2. URL |
  3. astin #t1xMek0c
  4. [ 編集]

自己レスですが。
今再びJリーグ公式サイトをチェックいたしましたら,
ドーピング禁止規程
http://www.j-league.or.jp/aboutj/2007pdf/13.pdf
に,FIFA及びWADAの基準に従った禁止リストがちゃんと追加されておりました(但し,英文)

再び当局の迅速な対応に感謝いたします・・・
って二度も言うと思うかヴォケ!
最初からちゃんと載せとけ!!!
  1. 2007/05/21(月) 11:43:41 |
  2. URL |
  3. astin #t1xMek0c
  4. [ 編集]

証拠が残らず発見されにくい血液ドーピングの件もあるし静脈注射に対しては注意深く対応すべきでしょうな。
医者側も規定告示が不十分な点は不満もあるでしょうが、Jリーグ側としても1度下した判定を覆すわけにはいかんでしょう。
通達をだしたのにその内容をまちがってとってましたといっても通用しないと思うしね。
おそまつですな・・・
  1. 2007/06/02(土) 00:53:19 |
  2. URL |
  3. #dNm2mw72
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://bloodandgold.blog62.fc2.com/tb.php/99-51f84d88
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

[サッカー] ノーモア我那覇!川崎、ドーピング規定違反再発防止へ講習会 : SANSPO.COM

5月1日に我那覇らから事情聴取=反ドーピング規程抵触で-Jリーグ : スポーツナビ ドーピング報道に思う : Le Sang et Or 我那覇を攻める心ない声も少しはあるけど、ほとんど無いに等しいような量で、むしろJリーグの広報不足を指摘する声が多く、一般のサポやファンから出
  1. 2007/04/28(土) 01:49:09 |
  2. 昨日の風はどんなのだっけ?

プロフィール

astin

Author:astin
フットボール?
あんな馬鹿馬鹿しいもの
  シラフで見てられるわけがねえ

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター


無料カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。