Les Sang et Or

Jリーグ名古屋グランパスサポの日記です。

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2006ドイツW杯旅行記(その8)~ミュンヘン編4(完)

7月6日(木)

無事予定の二試合を観戦し終わり,今日はこのツアー唯一の終日自由行動日。
せっかくなので,ショッピングがてら少し観光することに。
まあショッピングといっても,目当てはほぼサッカーグッズだけなんですけどね・・

多くの美術館や名所旧跡を擁する古都ミュンヘン。
観光するにも見所が多い街であるのだが,何しろ今回は時間が限られている。
朝食をとりながらガイドブック等々吟味した結果,今日の観光は,
「ドイツ博物館」の見学をメインにすることになった。
ガイドさんの話や観光案内の情報を総合すると,
ドイツ博物館というのは,1925年に開館した世界最大の自然科学・工業技術の博物館で,「体験型展示」の草分けとして名高いらしい。
体験型展示・・・名古屋でいったら市科学館みたいな感じか。

とはいっても,説明を聞いても僕はまったくピンときておらず,正直な話,まあ暇つぶしくらいになればいいや,くらいに軽く考えていた。

ドイツ博物館は,ミュンヘンの中心部からやや南東,イザール川の中州にあるという。
そこでまずUバーン(地下鉄)に乗って中心部まで出ることに。
ホテルから最寄りのUバーンの駅は,

アルテ・ハイド駅 アルテ・ハイド駅。

ここから南行きの電車に乗って,中心部のマリエンプラッツ(=マリエン広場)に向かう。
電車の切符は,1枚で数人乗れるグループ用一日乗車券(電車バス共通!)を買うと非常に安い。

マリエンプラッツ駅で降り,地上の広場に出ると,

マリエンプラッツ! そこにはミュンヘンのシンボルの一つ,仕掛け時計で有名な新市庁舎がそびえ立っている。

新市庁舎 しかしこの建物,「新」市庁舎という割には,まったく新しくない。

それもそのはずで,この,ネオ・ゴシック様式の新市庁舎が建ったのは1909年のこと。
じゃあ旧市庁舎は?といえば,こちらはなんと1474年の建築。
日本じゃ応仁の乱やってるころか・・・
確かに,これに比べたらどんなものでも新しいわなあ・・・

さて,ここの仕掛け時計が動くのは午前11時と12時の2回とのこと。
とりあえず,ちょっと辺りをショッピングして時間をつぶし,12時のを見ようということに。
まずは,マリエンプラッツから程近いFCバイエルン・ミュンヘンのファンショップへ。
(うーむ,明らかに普通の観光客とは違うルートだ・・)。

路地に見つけたファンショップの店内は,かなり狭苦しく,世界に名だたるビッグクラブにしては意外に質素な印象。
しかし店内には,何とかチャンピオン記念だとかのグッズが溢れかえっていて,もとよりバイエルンに対してよい印象を抱いていない僕は,ちょっと辟易としてしまう。

だいたいさー金にモノを言わせてちょっと目立った選手を国内から次々に引き抜き,他を弱体化させて勝ってるだけなのに,あんまり威張んなよっつう話で。
数年前にはドイツW杯に向けての代表強化のために,代表主力選手を全部バイエルンに集めて熟成を高めるとかいう,他チームからみたら傲慢このうえない計画まであったもんなあ。
まあ,フリンクスはすぐトンズラしたし,ダイスラーは鬱病になるし,このプランはあんまりうまくいかなかったみたいで,
結局のところ,どうしてもレバークーゼンからバラックを引き抜きたかったバイエルンの方便だったんちゃうかと・・

結局,バイエルンのショップでは何も買わず。
店を出ようとドアを開けたとき,道路を挟んで斜め向かいの店の看板が目に飛び込んできた。
横を向いたライオンと「1860」の年号。
そうだった。ミュンヘンには,このクラブもあったのだった。
TSV1860ミュンヘン(Turn und Sportverein Munchen von 1860)公式サイト
その名の通り1860年設立。
1900年に設立されたバイエルンよりもさらに40年長い歴史を有する名門クラブである。
1963年にブンデスリーガが発足した際には,ミュンヘンを代表するクラブとして創設メンバーの一つに選ばれ(ちなみにバイエルンはこのとき選に漏れ,2部からのスタートとなった),65/66シーズンにはリーグ優勝を果たしている。

ちなみに,あの"皇帝"フランツ・ベッケンバウアーも,少年時代には名門TSV1860に入ることを望んでいたらしい。
しかし,練習試合でその1860と対戦した際,試合中のいざこざからなんと相手選手に顔をビンタされてしまった。
少年フランツは,これで一気に1860に対して嫌気がさし,翻意してバイエルンのユースに入ってしまったのだそうだ(バイエルンの公式にこのエピソードが紹介されている)。
このときのベッケンバウアーの選択がその後の両チームの運命を大きく変えたのだろうか。
TSV1860の黄金時代は,1960年代に早々と終わりを告げ,その後は強豪への道を邁進するバイエルンの後塵を拝することになる。

現在はブンデスリーガ2部で戦うTSV1860。
しかし,三色に光るアリアンツのギミックからもわかるように,その「青」のカラーは,バイエルンの「赤」と同等に尊重され,地元ミュンヘン市民の熱い支持を集めている。

まさかバイエルンのファンショップとこんなに近い位置に1860のショップがあるとは思わなかったが,僕を呼んでいたのは,むしろこちらだったか。
しかし,仕掛け時計を見に行かねばならぬので,今は寄る時間がない。
幸い今夜は,有名なビアホール「ホーフブロイハウス」でツアーの打ち上げが催される予定になっており,
偶然にもホーフブロイハウスと1860ファンショップは徒歩数十秒の位置。宴会の前にちょっとまた寄ろうと心に決める。

さて,そろそろ仕掛け時計が動く頃だ,新市庁舎のあるマリエンプラッツに戻る。
すると,いるわいるわ,ひたすら頭上を見上げアホ面をさらしている観光客の一群が。
我々もアホ面の仲間に入る。

仕掛け時計 しばし待った後,動き出す仕掛け時計。
しかしなんだかなあ,何体かの人形がメリーゴーラウンドみたいに回るだけで,ちょっと拍子抜け。もっと何かこう,精巧な人形浄瑠璃みたいなのかと期待してたのだが・・

さて,仕掛け時計も見て,いよいよドイツ博物館へ向かう。
イザール駅までUバーンを使い,徒歩でイザール川の中州にある博物館へ。

イザール川の中州

ドイツ博物館 入場チケットは,8・5ユーロ。

いざ博物館内へ。
いきなり4~5階まで吹き抜けになった広大なスペースにドッカ~ンと置いてある巨大な船の展示に圧倒される。

その瞬間。
脳裏から記憶が蘇ってきた。
僕は,来たこともないこの博物館のことを,実は以前から知っていたのだった。
ここは,
15年以上前に読んだ,故伊丹十三のエッセイで紹介されていた,
「ドイツにある,とにかく何でもかんでも徹底的な展示がしてある博物館」であった。

僕が伊丹を知ったのは,映画監督よりむしろエッセイストとしてであって,彼の本からはほんとうにいろいろなことを学んだものだ。
Jaguarの読み方,スパゲティの巻き方,それらしく聞こえる"r"の発音,みっともない車の運転,プレーンオムレツの焼き方,などなど・・
彼の映画には,どうでもいいようなディテールに対する異様なほどのこだわりがそこかしこに見られ,それこそが伊丹映画をカルトムービーたらしめている点であると思うわけだが,
そのこだわりは,彼の若かりしころのエッセイに既に現れていた。

ドイツ博物館の話は,「日本世間噺大系」というエッセイに収められていて,
とにかく何でも徹底的にやらないと気が済まないドイツ人気質とともに,この博物館の展示がいかにもの凄いかという話が紹介されている。

そうか,ここは,あそこのことだったのか・・
そうと知っていればもう少し心の準備というものが・・・

ぶつぶつ言いつつ,航空機の展示室に入る。
おお!
あそこに見えるはまさしく・・

伝説の二機

史上初めて実戦投入されたジェット戦闘機メッサーシュミットMe262!
そしてその上につるくったる(=名古屋弁)のは,
Me163 "コメート"
こちらは史上唯一の実用ロケット戦闘機!!

「ま,まさかこれが展示されているとは・・・」
「こいつらがもう少し早く完成しておれば・・・第三帝国の敗北も・・多少は遅れただろうに・・」

今でこそバリバリ平和主義者な僕であるが,
何を隠そう幼少のみぎりは,
松本零士戦場まんがシリーズや,新谷かおる「ファントム無頼」「エリア88」で育った軍用機愛好者であり,
悲劇の空母「信濃」のプラモから紫電改の編隊を発進させるという非常に根暗な一人遊びにいそしむ少年であった。

マンガで読んできた伝説の機体の,しかも実機を目の前にして,テンションがはね上がってしまう僕。

2機以外にも,いかにも無造作に置いてある数々の貴重な機体。

無造作な展示 写真撮影し放題なのが嬉しい。

メッサーシュミットBf109 こちらは,名機メッサーシュミットBf109。

興奮のあまりうっかり写真を取り損ねてしまったが,
ユンカースJu52輸送機に至っては,内部に入れるようにすらなっている。

上の階には開発当初からの飛行機の歴史が。

レッドバロン! これは第1次世界大戦におけるドイツ空軍の主力三葉機
フォッカーDr.I。
かの撃墜王"レッドバロン"マンフレート・フォン・リヒトホーフェン大尉が,この機を赤く塗って愛用していたことで有名である。
赤く塗ったと聞いてピンときたガンヲタの皆さん,そう,赤い彗星の元ネタである。
ちなみに,スヌーピーの撃墜王シリーズの元ネタでもある。

そしてこの部屋の展示の極めつけがこれだ。

V2ロケットが・・・ 見よ,V2ロケットの威容!

一体これを展示するのに何階ぶち抜いてるのか。
それにしても,この悪名高い兵器を平気で展示するとは,
科学技術の発展を示す資料であれば何でもおかまいなしか流石だなドイツ人。
ちなみにV1号もちゃんと展示してありました。

夢中になって見ているとあっという間に時間が。
嗚呼名残惜しい。
今度来るときは絶対3日は来るぞ,と心に誓う。


ドイツ博物館を後にして,再度マリエンプラッツに戻り,もう一つのミュンヘンのシンボル
聖母教会の二つの塔 聖母教会をチラっと冷やかして,

いよいよ本格的にショッピング。
帽子,Tシャツ,レプユニ,マフラー,ピンバッジ,ジグソーパズルと,"WM"のロゴを見る度に脊髄反射的に購入。
まさに手当たり次第,
スーツケースに収まるのかどうかはとりあえず考えていない(笑

月末のカードの支払額が気になり出したところで,
そろそろ宴会の時間。
一路ホーフブロイハウスへ。

TSV1860 おっとその前に1860だった。


うーむ,サッカーでは負けてるかもしれんが,グッズのセンスではバイエルンに圧勝。
写真にも写っている,ショーケースのポロシャツがあんまりカッコよいので,
あれと同じのをくださいと店員さんに頼む。あとキャップもね。

ヒゲの店員さんがニコニコしながら包んでくれる。
「ダンケ」
あ,もう一つ頼みごとが。
このクラブの,ドイツ語での読み方を教えてください。


店員さん,微笑んでゆっくりと,
「テーエスファウ アハツェーンフンデアトゼヒツィヒ ミュンヒェン!」
真似して僕も,
「てーえすふぁう あはつぇーんふんであとぜひつぃひ みゅんひぇん!」
「グート」


握手して別れる。
大変清々しい気持ち。


さあ,
ビールだ。
明日は帰国,今日は心おきなく飲むぞ!

見上げたミュンヘンの空は,
まだ明るかった。

(完)

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  1. 2007/02/15(木) 20:44:43|
  2. 2006ドイツW杯
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

ワッハッハ。
その7を書いてから早幾年月。
ようやく完結しました。

・・・実は公開するの忘れてたorz

教訓:今年のことは今年のうちに
  1. 2007/02/15(木) 20:49:43 |
  2. URL |
  3. astin #-
  4. [ 編集]

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