Les Sang et Or

Jリーグ名古屋グランパスサポの日記です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

J1第21節 鹿島戦1-2

0時からスカパーのTBSチャンネルで「劇場」を鑑賞。
結果は既に知ってたんですけどね・・・

とりあえず試合内容を箇条書きで。

・増川をCFに置き,津田と杉本で3トップ。本田はいつものストライクフリーダムSB(※SEEDファンの皆さんすいません,本当は逆シャア以来ガンダム見てないので,「ストライクフリーダム」の何たるかは筆者全然わかってません・・・)。
・前半は鹿島の出来がひどい。若いメンバーがパスミス,トラップミスのオンパレードを繰り広げる。それもあって,最初から明らかな名古屋ペース。
・増川は頭でのポストよりも足下の方が安定している。
・というか,頭がへぼい。福岡で時々FWやってた増川より,古賀の方がうまいってどういうことやねん。
・前半早々,山口慶のフィードで杉本が左サイドを走り,マイナスのグラウンダークロス。これを#4剛岩大こと大岩剛がミスってスルーしてしまい,逆サイドの津田へ。津田が落ち着いてシュート決め先制。
・得点後の津田,コーナーポストに走っていって,フラッグの青い部分で顔の汗を拭くパフォーマンス。ああ,ソージツの彼の真似ね・・・って,細けーよ!細かすぎてスタンドまで伝わらないよ!実況の清水大ちゃんは拾ってましたが・・・
・津田はその後もキレキレ。杉本と頻繁にポジションチェンジしながらサイドを切り裂きまくる。
・おかげで鹿島の両SB内田,中後までも2人に合わせて右へ行ったり左へ行ったり。これによって内田の攻め上がりを封じることに成功,って計算かコレ?
・追加点も時間の問題と思われたが,いつもながらシュートが打てない。残念ながら,シュート打たないと得点できないスポーツなのよコレ。
・そのまま1-0で前半終了。
・しかし,この調子なら・・・いよいよ,13年のくびきから解き放たれる日がきたか?

・後半早々,またしても杉本から津田でビッグチャンス。今度は右サイドにいた杉本が増川の頭を越えて津田に届く高精度クロス。津田思い切ってボレーで叩くが,枠に行かない。ああ,これが決まっていれば・・・
・(いつもの通り)名古屋の足が止まると共に,前半は比較的まともだった家本主審が何故だかナーバスになっていく。
・突然の基準変更になかなかアジャストできない両軍。
・後半23分,FKから鹿島#3政岩じゃなかった岩政(あーややこしい)のヘッド決まって同点。
・直後,鹿島#24青木が疑惑の退場。
・すかさずセフは増川に代えて秋田投入。今度は古賀がCFへ。へこむなよ陽平・・・。
・しかし,残り時間はまだあり,相手も1人少ない,勝ち越しも十分可能・・・と思うよ,思うよねえ。
・ところが,そうはいかの金玉(下品ですいません)。
・またしても鹿島のFK,野沢が蹴ったら笛が鳴る。あれ,蹴り直しなのかな・・と思ったら何故だか秋田にイエローを出してペナルティスポットを指している主審。「劇場」クライマックス。
・この際,怒りのあまりフェイスガードを地面に叩きつけて抗議したマレクにもイエロー。
・PKキッカーは#18ファビオ・サントス。落ち着いて決めたが,蹴る前に鹿島の選手が入ってしまい蹴り直し。
・わーい,こないだ4級審判更新講習で習ったばっかのこと実演してくれてありがとう!
・2回も蹴らせたらストップの確率も高まるはず・・・という願い空しく,二本目もちゃんと決めるファビオ・サントス。しかも一本目より厳しいコース。うーむ流石はブラジルユース代表。
・疑惑判定だろうがなんだろうが,とにもかくにも逆転を許した名古屋,攻めねばならぬ!ようやくFW豊田陽平投入。
・チャンス作ったんだけど,いかんせんシュートがね・・・
・興梠(かな?違ってたらゴメンね)のダイブにいとも簡単に引っかかる主審は,大森も退場に。これでまあバランスは取れたわな(笑
・ロスタイムも諦めずにチャンス作ったが,運がなかった。



<教訓>
・主審氏ねと言っても勝ち点は返ってこない。
・追加点取ってトドメを刺せなかった名古屋が悪い。
・「あの国」でやる以上,KOしない限り絶対に勝ちはないのだ。なあランダエタくん?


というわけで,13年間全敗の鬼門鹿島国での初勝点は今年も成らず。
悔しい反面,この記録が続けば続くほど,リーグの歴史みたいなものをまさに今作っていってるところに参加してる気がして,それはそれで悪い気がしないです。


アウェイ参戦された方,お疲れ様でした。
来年こそ勝ちましょうね!それも,ギッタギタにして。
願わくば,この僕も,その場に立っていたいものである。

スポンサーサイト
  1. 2006/08/31(木) 14:27:08|
  2. グランパス
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:4

J1第20節 ガンバ大阪戦3-3

いやいや何とか鹿島戦より前に録画が見れましたよ。

序盤,名古屋戦でやたら点取る(去年の刈谷のPSMでも2得点・・)DF#6山口“ちくん”が負傷交代,
スクランブル発進してきた#15青木良太の明らかな準備不足を藤田俊哉が突く。

大森のアーリークロスがヨンセンに向かった瞬間に,必ずや出てくるという確信のもとに動き出す俊哉。
易々とツネ様(笑)に競り勝つヨンセン,俊哉が走り込むスペースにピタリと合わせる脅威的な精度のポストプレー。
いや~あれだけで金が取れるねこのヒト。


青木が身体を入れて俊哉の突破を阻止しようとするが,ちょいと役者が違った。
するりと一歩前に出てもつれ合いながら老獪にファウルを誘い転倒,実に職人芸的なPK獲得。俊哉が自分で丁寧に決めて,名古屋先制。

さらに,「たぶん本人も予想外の代表選出」という劇薬投与によって,
ようやく長い眠りから覚めようとしている(?)中村直志が2点目のゴール。
遠藤からボールをかっぱらった勢いそのままの,長距離高速ドリブルから,落ち着いてGKの脇を破った。
デビューした当初を思い出させる良いプレー,今後も初心を忘れずひたむきなプレーを見せ続けて欲しいところだ。

さてさて,この試合前半の主役は,俊哉でも直志でもなく,間違いなく本田圭佑。
この日も4バックの左SBに入った本田だが,攻撃時には大きな自由を与えられ,ピッチ上を縦横無尽に駆け回り,フィニッシュに絡む素晴らしい動き。
いくらなんでもプレーエリアが広すぎ,こんなに広範囲に動き回って90分持つわけがないと思いながら見ていたが,少なくとも前半においてはピッチ上の支配者として君臨。
守備でも意外な健闘を見せ,加地を完封・・・と言いたいところだが,幡戸に1点返された場面では,ガンバに数的有利を作られているにもかかわらず,加地に軽いタックルに行ってしまって二川につながれ,クロスを放つための十分なスペースと時間を与えてしまった。

ところが,その失敗を瞬く間に取り戻すのだから,乗っているときの勢いというのは底が知れない。今回は,縦回転のFKをゴール左角に鋭く落とし,3点目。
名古屋が2点のリードを保って前半を折り返す。

だが後半,ガンバが名古屋の天敵ともいえるフェルナンジーニョを送り込んでから様相は一変。
フェルの俊敏な動きに翻弄され,プレスのかかりが悪化,マグノアウベスに再三の決定機を許す。
そんな中,「これが出ないとジョージを見た気にならない」柏原主審お得意のトンデモPK判定が飛び出し,1点差。

その後も,運動量の低下から,バイタルエリアを好き放題に使われ,マグノ,播戸にたびたびシュートチャンスを作られる。
名古屋は完全に防戦一方,セフも,何とか押し戻そうとして,3トップの1角から津田を下げ,増川を左SBに入れるがまったく効果なし。

しかし,マグノはやはり凄いね。
常にシュートを打つことから逆算してプレーしてくるから,DFに与える恐怖感が違う。じつにリアルなストライカーである。

※余談になるが,マグノのように,他のJリーグのクラブで実績を残した外国人ストライカーを補強するっていうのは,僕的には,やはりちょっと反則な気がするんですよね。
スカウティング能力がなくても,資金力だけにモノ言わせて,補強するとともに相手のチームを補弱するんだから・・・
マグノの前のアラウージョもそうだったしね・・・
あと,エメルソンとかトゥットとかワシントン・・・
あれ?なんだか特定クラブに偏った気がするなあ(笑
まあ,お前のとこは監督でそれやっとるやないか言われたらしまいなんですけど(爆

さて,ガンバに一方的にボコられながらも,何とか最後の一線だけは越えさせず,1点リードのまま終盤へ。
残り5分を切り,このまま逃げ切るために時間稼ごう・・・と全然しない(笑
なんでや~
こないだジェフサポに嘲笑されてそんなに傷ついたのか~
お前らまだそんなに強ないんやぞ~

冷や冷やしながら(←結果は予め知っているのだが)見ていると,
終了間際,スローインへの集中が切れ,ツネ様(笑)のクロスから,ついに同点ゴールを許してしまう。
ヘディングでゴールを決めたのは・・・中山悟志!
しまった!
フェル以上の天敵,「かつて在籍した選手」という名古屋最大の敵がここにいた!(笑

そして,恐ろしいことに,終了間際に追いついたにもかかわらず,ガンバはまだ満腹になっていなかった。この辺りは,もうはっきり,勝者のメンタリティーである。
ロスタイム,遠藤が抜け出したときは,心底負けを覚悟させられた(←結果は予め知っているのだが)。
幸い,フェルへの中途半端なパスを選択してくれたため助かったが,あれを決められて大逆転負けということになっていても全くおかしくなかった。
試合はなんとか3-3のドローで終了。

いやはや,ガンバやっぱりつえ~。
客観的な視点から見ると,よく引き分けで済んだな,という印象。
あれはいつでしたっけね,まだ礒貝とかいた頃,3点リードしてから引っ繰り返された試合,あれを彷彿とさせました(苦笑
負けなかったところからすると,少しは成長してるのかな。

次回は,鬼門中の鬼門カシマです。

  1. 2006/08/30(水) 16:42:23|
  2. グランパス
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

J1第19節 川崎戦2-4

杉本でマルコンを抑えるというバクチは結果的に失敗したようですが,まだ見てませんので,コメントは基本的に差し控えます。

まあでもね,今の川崎相手にバクチ打てるだけの勝ち点稼いだんですから,内容の伴わない4連勝にもそれなりの意味はあったと・・・

「我々は,決して強くはない」ということを肝に銘じて参りましょう。
目先の結果だけに一喜一憂せず。

かく言う僕は,日曜日のガンバ戦@瑞穂は,こちらに参戦(!)するため欠席です。



  1. 2006/08/24(木) 11:09:53|
  2. グランパス
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:1

J1第18節 磐田戦3-1

強い名古屋に惹かれた(笑)14392人

日程の関係で二試合続けてのホーム開催,今日は再び一人でゴール裏へ出撃。

名古屋のシステムは,アウェイの磐田戦でも使った,本田を左SBに置いての4-3-3。
一応書いてみるとこんな感じか。

     ヨンセン
玉田        杉本
   藤田   中村
     山口慶
本田 古賀 スピラール 大森
      楢崎

序盤,DFからボランチに入ったボールのインターセプトを狙ってタックルにいった山口慶が倒されてFKを得る。
名古屋が素早いリスタートで早い展開を狙ったが,ボールを受けた杉本のトラップが流れて奪われてしまう。
これを再度奪い返そうとした杉本がファウルを取られて磐田のFK。
磐田もこれを素早くリスタートするが,この一連のプレーのきっかけとなった山口慶はこの間ずっと倒れたまま。
ところが,主審西村雄一は,わざとなのか,それとも単なる視野の狭さからか,ゲームを止めずに,磐田のプレー続行を認めてしまう。
「当然主審が止めるだろう・・」という思い込みから,一瞬足を止めてしまう名古屋の選手。
その間隙をついて,中央を高速ドリブルに入る#11西紀寛。
これに追いついた左SB本田,半ばキレ気味に後方からの猛烈なスライディングタックルで西を止め,イエローカード。
本田は,倒れたままの山口慶を指差して主審を怒鳴るが,当然のように取り合われず。

こういう場合,最近は,主審が止めない限りは選手が倒れていても,プレーを続行してよいということになったはず。
主審の判断の当否はさておいて,選手のセルフジャッジは大火傷の元。
おかげで本来守備的な仕事を期待されてはいないはずの本田がケツを拭く羽目になるのだから・・・
ともあれ,このプレーがこの日の本田劇場の幕開けとなった。

幸い,山口慶は支障なくプレー続行。3人で構成する現在の名古屋の中盤において,鍵を握っているのは間違いなくこの男だ。
単純な運動能力のみならず,全体のバランスを把握する視野の広さと,優れた危機察知能力を備え,常に頭を回転させながら次の仕事を探している。
攻撃面にあっても,極めてシンプルなプレーで潤滑油のような働きをこなして及第点以上。
名古屋のシャビ・・・というのはまだ言い過ぎかもしれんが,今後の活躍次第では,近い将来代表の目もあるやも。

その後一進一退ながら,徐々に名古屋がヨンセンのポストプレーを軸に押し込む。
思えば,5月のエコパでも同じような展開だった。但しあのときはCFが古賀だったが(笑

前半28分,左からのCKを蹴った後に自分のポジションに帰らずに中盤底をウロウロしていた(笑)本田が,フリーでボールを受ける。
ルックアップした本田は右ウィングの杉本を走らすパス。
磐田左SB上田もさすがに杉本のスピードは充分警戒しており,安易に飛び込まない粘っこい守備。突破できないと見た杉本は本田にリターンのパスを返す。
このボールを悠々とワントラップした本田,その左足が火を噴いた。
25m級爆弾ミドルがサイドネットに一直線に突き刺さり,名古屋先制。

続く35分,藤田が福西に倒されて得た(しかしまだ書いてて不思議な気がするな・・)FK。
位置はゴール左,蹴るとしたらゴールを狙いやすいのは右利きの直志か。
直志と玉田がボールの横に立つ。
蹴ったのは・・・後方から走り込んだ本田だった。
低いボールがGK川口のほぼ正面に飛ぶ。
取られた,と思った刹那,何故かボールが川口の脇の下を擦り抜け,コロコロと転がりネットが揺れていた。
振り返ってオーロラビジョンのリプレイを鑑賞。目前で揺れて落ちたボールが川口の反応を誤らせている。紛れもない無回転キック。
記憶にも新しいドイツW杯で採用された公式ボール「+チームガイスト」の特性によって生まれ,猛威を奮ったこの技。
川口自身,ブラジル代表ジュニーニョ・ペルナンブカーノに決められているわけだが,まさかJリーグで,こんな早い時期にこんな若手の選手が再現してくるとは川口も夢にも思わなかっただろう。

この2点のリードで試合は完全に名古屋のペース。
磐田の織りなす「ゴールの匂いが全くしない球回し」が,つい数ヶ月前の自分たちを見ているようで複雑な気分。アジウソンも,成岡に代えてカレン,茶野に代えて菊地とカードを切るがいっこうに好転しない。

そんななか,後半22分,本田がフィフティボールに飛び込んだプレーが,走り込んできた福西の足へのタックルになってしまい,2枚目のイエローカード提示となる。
この辺りは,本職のDFでない以上,仕方のないプレーで,本田を責めるわけにはいかないだろう。
ともかく,この退場劇で本日の本田劇場は終幕とあいなった。

で,普通ならば,1人少なくなったことでピンチの連続・・となりそうなところなのだが,後半32分,玉田が倒されて得たFKを中村が蹴る。
これを,スピラールの負傷で交代出場していた秋田が魂のヘッドで叩き込んで3点目。完全に勝負あり。

その後はほぼ危なげない展開。終了間際,カレンの当たり損ないのシュートが楢崎の逆をついて1点返されたのはご愛敬だろう。


危なげなく4連勝を飾った名古屋。
しかし,今日の試合展開は,いわゆる「交通事故」が前半で2発も決まったことによって,磐田に余裕をなくさせ,これによって優勢を維持できたもの。いわば本田様々である。
その本田は次節出場停止,またスピラールも負傷してしまった。
相手は,川崎,ガンバ,鹿島と上位が揃う。
まだまだキツい戦いが続く・・・

  1. 2006/08/21(月) 01:26:14|
  2. グランパス
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:5

代表,リスタートにあたって。

先日のイエメン戦後の,日本代表監督イヴィツァ・オシムの会見コメントに,
「来月,イエメンでアウェイの試合を行います。その時,イエメンは全く違うチームになるでしょう。ギリシャ神話に似た話があるのですが,自分たちの土地を再び踏みしめた時に、彼らの体内に大きなエネルギーが満ちる…。そういう効果をホームのイエメンに起こすかもしれません。」(J's GOAL
という一節がありました。

ギリシャ神話なんてずいぶん長いこと読んでいませんでしたが,ああオシムが言っているのは,ヘラクレスの相撲の話だなとすぐ思い出しました。


・・・その昔リビアにアンタイオスという名の王がいて,その地を通りがかった旅人に相撲(※古代ギリシャだから,正確にはレスリングorパンクラチオンだろうな・・)を挑んでは,必ず勝っては殺してしまっていた。

アンタイオスは巨人(titan)である上,大地に身体が触れる度に力が増すという不思議な能力があり,誰も彼に勝つことはできなかった。
それもそのはず,彼は,海神ポセイドンと大地の女神ガイアの子であり,「(文字通り)母なる大地」に触れている限り無敵であったのである。

たまさかこの土地を訪れたのが,ギリシャ神話の中でも英雄の中の英雄ヘラクレス。やはりアンタイオスに相撲を挑まれる。
さしものヘラクレスも,足の裏でもどこでも大地に触れてさえいれば力が湧き出るアンタイオスには苦戦するが,やがて身体を大地から引き離せばその力を封じられることに気づき,アンタイオスを宙高く抱き上げて締め殺し,見事に勝利した・・・


僕はてっきり,この巨人アンタイオス退治も,有名な「ヘラクレスの12の難行」(参照:Wikipedia)の1つだと誤解してたのですが,調べてみると違っていました。
この話はどうやら,ヘラクレスが,ヘスペリデスの花園から黄金の林檎を取ってくる道中のエピソードで,いわば余録的な話なのです。

にもかかわらず,かなり強烈に覚えているというのは,やはりヘラクレスの知略の鮮やかさが幼心にも印象的だったからでしょう。
ちなみに,他のギリシャ神話同様,このヘラクレスとアンタイオスの話も西洋美術のネタになっていて,例えば,
 1475_pol1.jpg こんなのとか,
hercul1.jpg こんなのがあります。

オシムが,ヘラクレスがどうやってアンタイオスに勝ったかということまで考えながら冒頭のコメントを言ったかどうかはわかりません。
けれど,これだけは言えます。
ヘラクレスは単純に力で勝ったのではなく,相手を冷静に観察して,そのストロングポイント/ウィークポイントを的確に見定め,もっとも論理的でもっとも効果的な方法を選択することによって,勝利したのです。
サッカー,否,あらゆるスポーツを考えるうえで,非常に示唆的だと思いませんか?

オシムのコメントを聞いていると,このような要らないことまでついつい徒然に考えてしまいます。彼の言葉にある果てしない深淵・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いきなり話が変わりますが,僕は,いつぞやのエントリーでも書いたように,多くの方と同じく,今回のイヴィツァ・オシムの日本代表監督就任の経緯に対して,非常に批判的です。
 それは,僕の中に,他ならぬジェフユナイテッド市原・千葉のサポーターに対する負い目があるということも深く影響しています。
僕は,ヴァスティッチのデビュー戦となった松本でのジェフ戦で,アルウィンから歩いて帰る道すがら,ジェフのレプリカシャツを着た女の子たちを追い抜いたときに,明らかに僕に聞かせようとする意図で発せられた,「いや~ね,お金があるって!」というあの一言を,一生忘れることはないでしょう。
それは,ベルデニック強奪劇からまだ日が浅い,2002年7月のことでした。

その瞬間,僕は,「ああ自分は,自分がこれまで培ったサッカー観から忌み嫌ってきた『金満で傲慢なクラブ』のサポーターなのだな」ということを思い知らされ,穴があったら入りたいような気分に襲われたのです。ナイーヴな奴と笑ってください。

しかし,だからといって応援するクラブを変えるわけにはいきません。イングランドの格言にも言うように,「車も家も,妻でさえも変えられる。しかし,好きなチームだけは変えられない」のであります。
名古屋で生まれ育ってしまった僕にとって,この地をホームとするクラブを応援するということは,予め定められた宿命であり,そこに抗う余地はありません。個人的には,それがクラブサッカーに定められた暗黙の「ルール」だと思っています。

翌2003年,我らが"ピクシー"ドラガン・ストイコビッチにも,また,イヴォ・ヴァスティッチにもとても縁の深い,元ユーゴスラビア代表監督にして,オーストリア1部シュトゥルム・グラーツ監督イヴィツァ・オシムが,ジェフの監督に就任するという話を聞きました。

僕は,名古屋戦以外における(苦笑),彼のジェフでの成功を祈りました。

その後オシムは期待に違わず,激しく人がムーヴする素晴らしくダイナミックなサッカーを我々に見せてくれたばかりか,間瀬秀一という優れた人材を通訳に得て,こちらの知的好奇心を激しく刺激し,感情の奥底を揺さぶる語録の数々を披露してくれました。

僕は,ジェフの躍進をうらやましく思う一方で,ジェフに対して感じていた負い目のようなものも自分の中で小さくなっていく気がしていました。

やがて僕は,「オシムのような人がいつか代表監督を引き受けてくれたらどんなに幸せだろうか」という気持ちを当然持つに至り,そのたびに「高齢だし,病気だし,もう代表の仕事はしないと言ってるし」と,それは無理なことだと自分に言い聞かせてきました。
でも,一番大きかったのは「ジェフがリーグ優勝していないのに」という気持ちだったかもしれません。

ところがです。
ドイツW杯で代表が敗退した後,川淵会長のあの発言があり,オシムは,ジェフから「強奪」されようとしていました。
よりによってJFAが,よりによってジェフから,あのときの名古屋と同じことを・・・
僕は,ジェフサポが納得いかないような形で,オシムが代表監督になることを決して許すことはできませんでした。
そして,Jリーグそのものが舐められたことを我慢できませんでした。
あくまでも「代表強化のため」にJリーグを作った川淵三郎からしてみれば,求められさえすれば,Jクラブが選手のみならず監督をも代表に差し出すというのは,ある意味で当然のことなのかもしれません。
しかし,もはやJリーグはあなただけのものではない!

残念ながら,ご承知のとおり,ジェフサポの願いは通じず,オシムの代表監督就任が決まりました。
今,ジェフサポは非常にアンヴィヴァレンツな思いで代表を見守っていると思います。
そして,僕もまた。
・・・先日家で雑誌を読んでいたら,3歳になる子どもが,ジェフのジャージを着ているオシムの写真を指さして「これは誰?」と聞くのです。「この人はオシム。日本の・・代表の・・監督だ」と答えた途端に,何故だか涙が出てきてしまいました。あれは一体何の涙だったんだろうナ・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こういう葛藤を抱えている一方で,一人のサッカーファンとして,缶詰にしんさんがこのエントリーでおっしゃるように,「代表に関してこういうふうに深読みできるという環境が作られたことがとにかく楽しくてたまらない」自分がいることも否定できないでいます。

オシムのサッカーは,選手にもコーチにも,そして,マスコミにも観客にも,与えられた物事を疑え,自分の目で見て,頭脳で考えろ,と語りかけてきます。
ヘラクレスがどうやってアンタイオスに勝ったか?
おそらくオシムの頭の中には,高地での戦いとなる,アウェイのイエメン戦のプランが既にあるのでしょう・・それがどのようなものなのか・・

我々にとって,オシムと過ごす数年間は,真に「面白い」知的体験となるでしょう。
それを心から楽しみたいと思っています。

名探偵ポアロではないですが,自分もこの「灰色の脳細胞」をフル回転させていきたい。そうして,少しでもサッカーの高みを見てみたい。
その気持ちを抑えきれないでいます。

今後,イヴィツァ・オシムとそのチームについて考えたことを少しずつ書いていくと思います。
どうかそのことを許していただきたく思います。

誰にって?
・・・自分の良心に。

・・・そういえば,ポアロの「エルキュール(Hercule)」という名の由来も,「ヘラクレス(Herakles)」(ローマ神話ではヘルクレス(Hercules))から来ているって知ってました?
  1. 2006/08/18(金) 18:58:46|
  2. サッカー
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:4

2006ドイツW杯旅行記(その6)~ミュンヘン編2


各スポンサーブースで有意義に(?)時間につぶし,いよいよスタジアムへと足を進める。

近くで見ると・・・
 近づいてみると,フィルムが半透明であることがよくわかる。

なるほど小さな菱型のブロック一つ一つの内部に色の違う三本のライトがあって,そのうちの1本だけが光るようになっているのか。
もともとこのフィルムは,芝の育成に必要な太陽光線を透過させる意図で採用されたはずだが,外側から光が入ってくるならば内側からも光を放ってみようという着想は,さすが今をときめくヘルツォーク&ド・ムーロン,プリツカー賞は伊達じゃない。


昨日のヴェストファーレンは,あくまでも「サッカーの試合を見るということ」だけに特化されたスタジアムであり,観客がどうやって席にたどりつくかとか,どのように退場するかとかいったことはほとんど無視された設計だった。
しかし,ここアリアンツは,入退場の利便性やトイレの位置もよく計算されていて非常に機能的である。

視界良好! 肝腎の観客席にも適度な傾斜が確保され眺望も申し分なく,
ミュンヘン・オリンピア・シュタディオン最大の弱点であった陸上トラックもここにはない。
ヘルツォーク&ド・ムーロンの2人もサッカー好きと聞いていたが,そのことはこのスタジアムを見れば一目瞭然だ。これはサッカーを知らない建築家には到底作れない代物・・・
今後間違いなく世界を代表していくであろうスタジアムを訪れることができた幸せを改めて感じた。

しかし,何か物足りないような気がするな・・
あ,ビールだ(笑
道理でなかなかテンションが上がらないはずだ。
・・・しかし,売店にはあの糞忌々しい公式スポンサー様のシャビシャビビール(←しつこい)しか売ってないではないか。
ビールの本場まで来てあんなものを飲まされるのも業腹だと思いつつ,背に腹は替えられないので買う。
飲む。
薄い,薄いぞバ○ワイザー!
同行のK氏と「これ間違いなく薄めてますよね?」「泥酔して問題を起こされないようにかなあ?」と言い合いつつ,駆けつけ3杯,ようやくいい感じになってくる。

試合前練習が始まった頃合いに自分の席に着く。今日はポルトガル側ゴール裏だ。
辺りを見まわすとあのエンジと緑のカラーで溢れている。

ぽーちゅがる! 66年イングランド大会以来のベスト4に意気上がるポルトガル応援団。

ポルトガル代表のプレーを初めて見たのはユーロ96イングランド大会,それは僕にとって一つのカルチャーショックだった。

1人1人が抜群のボールスキルを持った選手たちが,偏執的なほどショートパスをつないで,圧倒的なポゼッションでひたひたとゴール前に迫っていくサッカー。
GKにヴィトール・バイア,守備の要はフェルナンド・コウト,中盤にパウロ・ソウザ,マヌエル・ルイ・コスタ,ルイス・フィーゴ,そしてトップには,ジョアン・ヴィエイラ・ピントとリカルド・サ・ピント・・・。
89,91年のワールドユースを連覇したいわゆる「黄金世代」が見せてくれたサッカーは,当時主流となっていた体力任せのプレッシングサッカーに対する実に強烈なアンチテーゼだった。
ポルトガルは,「プレッシングは優れたテクニックの前では無力だ」というヨハン・クライフの持論を見事に体現してみせてくれたのだ。

続く98年フランスW杯には出場が叶わなかったポルトガルだが,ユーロ2000オランダ・ベルギー大会では,黄金世代にセルジオ・コンセイソン,ヌノ・ゴメスらを加えてさらに躍進。
とくにヌノ・ゴメスは,ポルトガル待望の点取り屋として大ブレイク,チームをベスト4に導く。

このとき準決勝でポルトガルの前に立ちはだかったチーム,
それが,ジネディーヌ・ジダン率いるフランスだった。

試合は1-1で延長に突入。
延長終了直前,フランスFWシルヴァン・ヴィルトールの放ったクロスともシュートともつかないボールが,ポルトガルDFアベル・ザヴィエルの手に当たる。
故意ではないと見えたが,すぐさま体を捻りその場に倒れこんで誤魔化そうとした(?)ザヴィエルの行動が主審の心証を害したのか,PKの判定。
これにポルトガル選手が猛抗議。
フィーゴに至っては試合を放棄してユニフォームを脱ぎ,さっさと引っ込んでしまう。
会場が騒然とする中,ジダンがPKをきっちりと決め,当時採用されていたゴールデンゴール方式により試合終了。
ポルトガル選手達は終了後も収まらずに審判団をドツき回し,ヌノ・ゴメスら数名が6ヶ月以上の出場停止・・・
フィーゴが大会後インタビューに答えて,「あの判定は,所詮ポルトガルがサッカー界においては小国であるということを示すものだ」という趣旨のことを無念そうに語っていたのを覚えている。


そう・・・,ポルトガルにとって,今日のフランス戦は,あの日の恨みを晴らすリベンジマッチなのだ・・・

とはいえ,今日のポルトガルに,あの頃の「異様なほど巧いが勝負弱いチーム」の面影はない。

02年日韓W杯でも期待されながら予選リーグ敗退に終わったポルトガルは,自国開催となった04年ユーロに備えて,かのルイス・フェリペ・スコラーリを招聘。
「フェリポン」は実に見事な手腕で,黄金世代からの世代交代を敢行,チームを一変させてしまった。
モウリーニョの下03/04チャンピオンズリーグを制したFCポルト組,リカルド・カルバーリョ,コスティーニャ,マニシェ,デコを中心ブロックに据え,固い守備をベースに,若きクリスティアーノ・ロナウドがサイドで変化をつけるチームに生まれ変わったポルトガル。

04年ユーロは伏兵ギリシャのリアリズムサッカーの前に敗れ準優勝に終わったが,フェリポンが留任,さらなる世代交代を進めて,チームに足りなかった勝負への執念のようなものを叩き込まれてドイツW杯に乗り込んできた。
今や黄金世代で残るのはルイス・フィーゴただ一人。勝負への執着心にかけては天下一品である。

この大会,順調に予選を抜け,トーナメントに入ってからも,かつての勝負弱さが嘘のように,オランダ,イングランドという強豪を次々に,しかも僅差で沈めてきたポルトガルであったが,その代償として,完全な大会の悪役と化してしまった。

退場者2人ずつをだすドツキ合いとなったオランダ戦で,オランダDFブラールズのヒジ打ちを誘発し退場に追い込んだフィーゴ。
そして,イングランド戦,マンUのチームメイトであるルーニーのラフプレーを主審にチクり,退場に追い込んだクリスティアーノ・ロナウド。


ポルトガルは強くなり,実に汚くなった。
審判の判定に泣いたあの日のナイーヴな姿はもうない。

そして,そんな彼らの姿から,あの96年と2000年のユーロで感じたトキメキを得ることはもう,できない。

僕は今日,フランスを応援する。

(まだ,つづく)

  1. 2006/08/14(月) 20:29:50|
  2. 2006ドイツW杯
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

J1第17節 甲府戦5-1

久しぶりに一家そろって瑞穂へ出動しました。

ハーフタイムにグランパスくんファミリー3匹しか出てこなかったんで、子どもにトラウマを与えるような事態は避けられそうだと安心していたら、試合終了と同時に超調子こいてピッチに現れたバカ息子。
お前なあ・・
そのまま勝ったからよかったものの、あの後万が一逆転負けしてたらどうするつもりだったんだ?負け試合だったらブチ切れてるとこだぞ。
帰宅後我が子に「今日最後に出てきたグランパスくんどうだった?」って聞いたら、「嫌だった・・」。
頼む。たとえ結果がどうでも「グランパスくんたちかわいかったね~」と言い合うことで癒されてきたあの平穏な日々を返してくれ・・

さて試合の方は、
いやはや、これほどまでに内容と結果が比例してないというのもモノ凄い。
バレーがいたら間違いなく違った結果になっていたはず。
点差が大きく開いた原因は、その大部分が甲府側に依拠するもの。
FW(お帰り山崎光太郎!)の決定力のなさ。
絶望的と思えるほどの選手層の薄さ(倉貫見たかった・・)
そして、何点取られてもひたすら自分たちのサッカーを遂行しようとする志の高さ・・

名古屋5点目のときの甲府DFラインの高さを見たか。
あれが4点取られてるチームの姿勢か?
僕は、「サッカーはエンタテイメントだ」と広言してはばからない大木監督のアティチュードを心から尊敬する。
あのサッカーを続けるのならば、たとえこの先負けが込んでも、再びJ2に戻ったとしても、サポの心が離れることはないのではないだろうか。

何はともあれ3連勝。
残留を目標とするチームとして何より得なければならない勝ち点という結果を得られたことは喜ばしい。
内容はひどかったが、この結果そのものが自信になってくれればよいと思う。
そしていつの日かこんなゴール祭りを、今度は単独で開催したいものである。相手は・・やっぱり赤いチームがいいなあ(笑


あ、忘れてた。
津田おめでとう!その数分前には弱気なプレーに殺意が湧いたが、よくぞ決めた。これがきっかけになるといいな。
我らが直志くんが変わったかどうかの判断はまだ保留。


  1. 2006/08/14(月) 00:29:50|
  2. グランパス
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

中村直志(初)



今年のていたらくを見てなお選ぶか。
明らかにメンタル面に問題があることを認識したうえで,
「俺は見ているぞ,腐るな」というメッセージを送るための選出なのか?

もしかしたら,直志だけでなく,
他の「一定の評価を受けながら代表には縁がないまま選手として安定期を迎えつつある20代後半の選手」に与える心理的影響まで計算しているのか?

何はともあれ,当の患者本人に,この劇薬が効いてくれることを祈りたいと思う。






  1. 2006/08/07(月) 12:07:45|
  2. グランパス
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

2006ドイツW杯旅行記(その5)~ミュンヘン編1

7月5日(水)

昨晩の録画放送を試合終了まで見てしまい,結局3時30分。眠い。
ドイツにに来ても深夜までTV見てるなら,結局日本にいるときと生活が一緒じゃないか(笑

今日は準決勝のもう1試合,フランス×ポルトガルが行われる日。
国内線でデュッセルドルフからミュンヘンに移動する。
飛行機の時間は昼ごろなので,朝はゆっくりできるのかと思いきや,今日は我々と同じようにミュンヘン行きの飛行機に乗る人が多く,混雑する空港でのトラブルを避けるべく余裕をもって出発することに。

遅めの朝食を取った後,バスにてデュッセルドルフ空港へ。
チェックイン等は滞りなく終わったが,添乗員氏が,「もしかすると航空会社が『金は出すからチケット譲れ』と言ってくるかもしれませんが,絶対に譲らないでください」と,恐ろしいことを言い出す。
そんなにミュンヘン行く人が多いんだ・・日本のメディアとかも今移動しているのかなあ・・と思っていたら,

たけだのぶーひろーれーおー 搭乗口近くの待合所にこの人がいた。

・・・昔・・・そう,10年以上昔には,この人にいつか会うことがあるなら,「なんで,あそこでセンタリングなんだ?」と問い詰めてやろうと思っていたものだ。

ジョホールバルでイランに勝ち,W杯初出場が決まったあの夜,興奮して眠れなくなった僕は,それまで4年間封印してあったドーハのイラク戦のビデオを見てみようと思い立ち,デッキの再生ボタンを押した。

リアルタイムで見たときにはわからなかったのだが,イラクはほんとうに強いチームだった。
アジアにあっては稀な,真に組織的なサッカーを志向してかつ具現化し,日本はそのサッカーに押し込まれ続けていた。
そして,審判は間違いなく,イラクを負けさせようとしていた。
中山の勝ち越しゴールは完全なるオフサイドだったし,接触プレーはことごとくイラクのファウルや警告と判定されていた。
後々言われたように,イラクに対する不利な判定の数々は,「湾岸戦争の対戦国であるアメリカで行われる大会にイラクを出場させるわけにはいかない」という明確な意思に基づいたものと思われた。
そんな絶対的に不利な状況においても,イラクの選手たちは決して絶望することなく,ただひたすらに勝利を目指して,真摯で誠実なプレーを続けていた。
改めて見るロスタイムの同点ゴールは,サッカーの神様が,イラクの誠実さに対して正当な報酬を与えたもののように見えた。

あの試合の日本は,イラクよりもかなり弱く,W杯に出られるような力はなかった。
ただ,それだけのシンプルなことだったのだ。
たとえ武田修宏があそこでセンタリングを上げずシュートで攻撃を終えていたとしても,結果は同じだったような気さえする。
でも,あの時の僕らは,展開の残酷さの前に冷静さを失ってしまい,「敗戦」について何らかのスケープゴートを求めてしまっていた・・・

声をかけてみると,元日本代表#9は,実に気さくに写真や握手に応じてくれた。
今まで心ない連中から不愉快なことをじっさいに言われたりすることもあったろうにな。
パラグアイまで続く流浪の旅を経た男には,やはり人生を悟ったところがあるのか,ほんの少しも態度に気負ったところがない,実に「いい人」だった。

・・・・・・・・・・

さて,無事に乗り込んだ飛行機は,1時間ちょっとでミュンヘンに到着。
空港からホテルへと向かう我々のバスを,

カーンの看板 巨大なカーンの看板が出迎えてくれる。

やがて視界に入ってくる真っ白なUFOのような,あるいは巨大な昆虫の繭のような異様な建物。

アレーナ! 本日の会場,アリアンツ・アレーナだ。

2005年に開場したばかりのこのスタジアムは,74年大会決勝の舞台であったオリンピア・シュタディオンから,W杯会場の座と,地元の両クラブ(バイエルン・ミュンヘン,1860ミュンヘン)のホームスタジアムの地位を奪い取ったサッカー専用スタジアムである。

日本製の半透明フィルムで作られた無数の曲面を内側から三色に光らせるというギミックを備えたこの最新鋭スタジアムは,それぞれのチームカラーに合わせ,バイエルンの試合では赤く,1860の試合では青く,そして代表戦では白く光るとのこと。早く光ったところが見たい!

はやる気持ちを抑えつつ,バスはホテルに到着。
少し昼寝をしてから,早速スタジアムに出かける用意。
今日の観戦着は,僕のブログのタイトルでもある「Le Sang et Or」RCランス100周年記念ホームユニ(ナイキ・06年)。
「なんで日本人がランスのユニなんか着てるんだ?」とフランス人からツッコまれたい一心だ(笑

スタジアムについたのは6時前。
とにかく暑い。しかしドルトムントと違って,入場前に日差しを避けるようなところがない。

日よけがない・・・ 暑い~。
やけっぱちな気持ちでフランスサポとコミュニケーションを図る。

フランスのおばあさんはスゲー この羽根飾りの女性は相当なお婆さん。
写真獲らせてくださいと頼むと,僕のランスユニのエンブレムをゆっくりと指さし,深く頷いてくれた。
写真を撮ってもらっているところにコロンビアのTV局が来て,カメラを回し出す。するといきなり何かのスイッチが入ったかのように「アレー,レ・ブルー!アレー,レ・ブルー!」と声を張り上げるお婆さん。すげー,今まで半分死んでるのかと(失礼)思ってた人が出す声じゃねーよコレ。

ゴール裏で出すビッグユニを搬入しようとしているフランスサポにも出会う。あれにもアディ○スマネーが絡んでるんだろうか・・・
たまにランスのユニに気づく人がいて声をかけてくるが,そのたびに「僕はアルー・ディアッラ(ランス所属のフランス代表MF)を応援してるんです」と嘘八百を言う(笑
ごめんなさい,本当は赤黄だから名古屋の応援に着ていこうと思って買っただけなんです・・・

あまりの暑さに業を煮やし,公式スポンサーが開いている各ブースで時間つぶし&日よけを試みる我々。

前回大会でも見かけたマックのシュートゲームは・・一球も入らない。
まあスニーカーだからと自分に言い訳をしてみるが,空しい(笑

マスターカードのブースでは,合成写真を撮ってそれをすぐにカードに印刷してくれる。誰と撮るかは3人の中から選択。
1人はペレ。うん,マスターカードといえばやっぱりペレだわな。
1人はクリンスマン。おお,少々頭は寂しくなったが,相変わらず男前だ。
もう1人は・・・アメリカ代表GKティム・ハワード?
なんだこの最後の人選?もうマンUサポですら忘れかけてるんちゃうか?
マニアックな僕もさすがにハワードと撮る勇気はなく,クリンシーを選択。

次のアディダスのブースでは巨大な公式ボールの前で美人と記念写真。
場所と日付と対戦カードが書かれたパネルと一緒に撮らないと記念としての意味がないのだが,いま手元の写真を見ると女性の顔しか写ってない・・・なんとしたことだ(笑


と,こういろいろ見てきたのだが,一つだけ苦言を呈したくなるブースが。
おい!
東芝よ!なんでお前のところは,

な~んでふえをくば~る? ブースに来た客にこんなもの配ってるんだ?
こんなの客に与えたら,試合中に吹くに決まってるだろうが!
ただでさえバカばっかなんだから!
公式スポンサーの身でありながら,大会運営を妨害してどうするんだ?
ちったあ考えろよ!

(で,試合はどうなったんだろう?つづく)

  1. 2006/08/01(火) 01:03:14|
  2. 2006ドイツW杯
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5

プロフィール

astin

Author:astin
フットボール?
あんな馬鹿馬鹿しいもの
  シラフで見てられるわけがねえ

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カレンダー

07 | 2006/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター


無料カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。